映画「はやぶさ 遥かなる帰還」
2月11日からピカデリーほかで公開
瀧本監督(左)、渡辺謙映画「はやぶさ 遥かなる帰還」が2月11日から名駅前ピカデリーほかで公開します。
映画を準備している最終段階で3.11を迎え、「困難に立ち向かって乗り越え、前進していく科学者や技術者たちを描こうという思いを馳せて作りました」とプロジェクトマネージャーでもあり、JAXAの山口駿一郎教授役の渡辺謙。
映画に入る段階で「一番大事なのは、群像劇としての空気感、距離感だった」という渡辺は、顔合わせ、本読みから椅子を車座に並べ、俳優たちにポジションを確認させ、「全員が自分の目線はこれくらいだと理解をしながらクランクインできた」。その後は、おのずからプロジェクトの空気感ができあがっていったという。
「JAXAの組織の人間模様、協力会社の存在、外部企業、下町の町工場とそれぞれの人たちのはやぶさに対する思いを複雑な連立方程式を解くように撮影していました」と瀧本智行監督。
「最後にはやぶさに“ふるさと”を見せてやりたいという台詞にし、僕らの中にはやぶさが地球を見て泣いているという絵にしたかった。一緒の船に乗ってはやぶさを見つめている、そんな作品に仕上がったと思う」と語る渡辺謙。
爆笑エンターテインメント「ロボジー」
TOHOシネマズ名古屋ベイシティほかで公開中
左から矢口監督、吉高由里子、濱田岳奇想天外な爆笑エンターテインメント「ロボジー」がTOHOシネマズ名古屋ベイシティほか全国東宝系で絶賛公開中です。
家電メーカーの窓際社員3人組が社長命令で開発していた二足歩行ロボット“ニュー潮風”が制作途中に大破。その場しのぎで73歳の1人暮らしの老人・鈴木重光(五十嵐信次郎)を中に入れてロボット博に出場しますが…。
「主人公は影だらけで後ろめたく、針のむしろの状態だけれども、最後は、よくがんばったというキャラクターになってもらいたいというのが挑戦でした」と矢口史靖監督。
撮影は、九州・小倉のホテルで1カ月くらい合宿。「みんなが1つの方向に向かって進んでいくのは、初体験で刺激が大きかったです」とロボットオタクの女子学生役の吉高由里子。
ロボットの撮影は、寒さのなか、毎日30㌔㌘もあるロボットを1時間くらいかけて下からねじ止めをして着せていくので五十嵐さんも相当つらかったよう。
窓際社員役の濱田岳は「五十嵐さんの機嫌を取りながら撮影が順調に進むことを祈っていました。五十嵐さんのおかげで役作りはいらなかったです(笑)」と実感を込めて話していました。
映画「ヒミズ」染谷将太ヴェネチア国際映画祭最優秀新人賞受賞
センチュリーシネマで絶賛公開中
ヴェネチア国際映画祭でマスチェロ・マストロヤンニ賞と最優秀新人賞を受賞した映画「ヒミズ」がセンチュリーシネマで絶賛公開中です。
園子温監督が漫画家古谷実の「ヒミズ」を映画化。父親は借金を作って蒸発し、母親は男と駆け落ちし、染谷将太は実家の貸しボート屋に独りで暮らす中学三年生の住田役。父親の借金取りや父親から暴力を受け、絶望と戦ってきた住田。彼を信じる茶沢(二階堂ふみ)。実際もちょうど住田と茶沢の関係のようだったとか。
殴りあうシーンは何回もやり直し、「みんな本気で殴り、現場でボコボコにされました。痛かったです」。茶沢がヴィヨンの詩をうわごとのようにしゃべり、そのうち住田自身も激しく叫ぶようになっていきます。「無意識に茶沢を受け入れていたんでしょうね。こんなにも自分のことを思ってくれる人がいるのかと感動しました」。
東日本大震災が起きたため、園監督は設定を“震災後の日本”に置き換えて脚本を変更。最終的に今のストーリーになったとか。「園さんは、希望に負けた。希望を持たざるをえなくなったと。僕もあのラストになった台本を読み、素直に泣きそうになりました。撮っていてまだ先がある、この先生きていく道があるという気持ちになりました」と染谷は話していました。
映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」
日米開戦の謎に迫る
名古屋ピカデリーほかで絶賛公開中の映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実―」の会見が名古屋市内のホテルで行われ、役所広司、玉木宏、瀬戸朝香、成島出監督が見どころを語りました。
五十六役を演じた役所広司は「五十六さんが、戦争に死ぬまで反対をし続けた人物とは、知りませんでした。スタッフが用意した資料を読むうちに五十六さんの魅力的な人柄を知り、この人物を演じる喜びがありました」。
演じるうちに「五十六さんをはじめ、日米開戦に関して反対をしている人たちも少なくなかった。なのにどうして、日本という国全体が戦争に向かっていったんだろうと思いました」と感想を語りました。
五十六が三国同盟に強く反対し、米国との戦争に反対し続けながらも開戦の火蓋を切らざるを得なかったのに対し、社説で世論を開戦にあおるのは新聞社。「日清、日露戦争のころは、“この戦争はすべきではない”と書いた新聞社もあり、言論の自由はありましたが、ミッドウエー海戦からは大本営の発表のままでした。そこの流れは怖い」と成島監督。
若き新聞記者でありながら五十六に魅かれる真藤役に玉木宏。「台本を読むにつれて、新聞記者としていろんなことを目の当たりにすることが大事だなと。五十六さんに会って何かを感じて変わっていくということを純粋に伝えていければいい。お客さんと同じ目線でお芝居をすることを心がけた」。
ほとんどの登場人物が男性なのに対し、小料理屋の女将・志津を演じた瀬戸朝香は、「唯一なごみの場であり、市民の声が聞こえる現場でした。マスコミに扇動され、開戦を熱狂的に支持する人々に怖さを感じていました」と語り、役所も「瀬戸さんは戦争に反対していたので小料理屋の五十六でした」(笑)。
映画のなかで五十六が真藤に「目も、耳も、心も、大きく開いて世界を見なさい」と言う台詞が出てきます。このシーンを役所さんがどう演じるかを楽しみにしていたという玉木は、「五十六さんの生き方を表し、心を開き、物事をふかんで見なさいということですね。70年前の言葉だけれど、まさに今、必要とされている教えだと思います」。
また、役所も「この映画は、太平洋戦争がどうして起きてしまったのか、日本の国の未来のために調べたり、学んだりするきっかけになれば、大成功だと思います」と語っていました。

HOME